地域ケアセンター 活動報告

11月公開研修会のご報告

ストレスと上手く付きあおう
平成26年11月21日(金)秋津鴻池病院 精神科医師 田原宏一先生を講師にお招きして、「ストレスとその対処法を学ぼう」というテーマでお話をして頂きました。 はじめに、「一般にストレスというと対人関係によるものと思われがちですが、ストレスの原因は精神的なものだけでなく、環境や騒音、細菌など広範囲において存在します。」というお話しがあり、ストレスが加わることで、私達の体に起こる反応や症状が段階的に変化していく経過について説明をして頂きました。 先ず、自律神経には活動する神経(交感神経)と休息する神経(副交感神経)があり、一般的に昼は活動、夜は休息といった働きをし、互いにバランスを保っていますが、このバランスが崩れると、高血圧や免疫力の低下や、うつ状態などを引き起こす場合があるという「ストレスの影響」について説明があました。また、重症化する前に、日頃から、自分に起きている体調の些細な変化(ストレスサイン)に気づき、自分なりのストレス解消を心がけること(対処法を見つけておくこと)が大切だと伝えて頂きました。 そして、「怒りは、最悪のストレス」ということから、田原先生ご自身の経験談も交えて、「怒り」の対処法についてお話しをしてくださいました。その中では、怒りの感情を記録し、それが怒るほどの価値があるものなのかを客観視してみる「敵対性ログ」と「敵対性ロードマップ」、怒りにストップをける「ストップ法」、怒りの意識をそらす「紛らわせ法」や「瞑想法」などを紹介して頂きました。 私達は、日常生活の中で様々なストレッサーと戦っているのかもしれません。しかし、最悪のストレスと言われる「怒りの感情」は、自分自身でコントロールや整理が出来ることを教えていただきました。 そして、最後に先生がスライドに示された「Everyday my last」(毎日が自分にとって最後の日)だったら・・・。今やらなければいけないことがある。(怒っている場合ではない。)という思考転換の大切さも同時に気付かせて頂いた研修会でした。