地域ケアセンター 活動報告

4月 公開研修会のご報告

福祉用具を活用して生活の幅を広げる
~車椅子をもっと知ろう~
4月27日鴻池荘研修棟において、「福祉用具を活用して生活の幅を広げる~車椅子をもっと知ろう~」をテーマにイカリトンボ㈱・フランスベット㈱の協力を得て、大和興産と共同企画した公開研修会を開催いたしました。
はじめに、大和興産の志茂福祉用具専門相談員より、福祉用具専門相談員の専門性と役割についての説明と、今回の介護保険の制度改正により新設された福祉用具サービス計画書についての説明がありました。
まず、福祉用具相談専門員は、適応対象となる福祉用具を選定する専門職として、位置づけられており、新設された福祉用具サービス計画書の作成において福祉用具の選定の根拠と理由を明らかにし、ケアマネジャーとの連携の強化を図ることが求められるようになり、今後一層の専門性が問われると話されました。
福祉用具サービス計画書は、ケアマネジャーが作成する居宅サービス計画書の内容に沿って作成されることからも、我々ケアマネジャーは、モニタリング技術などの専門性を向上させ一層、ご利用者に適切なサービス計画書作成を行わなければいけません。
 つぎに、松永製作所の鈴木氏とフランスベットの兵頭氏より、車椅子の選び方と新しい車椅子の紹介があり、実際に車椅子を使って車椅子選びのポイントを説明していただきました。車椅子の紹介には会場の参加者の興味を引きました。例えば、車椅子から立ち上がると、同時にブレーキが掛かる物、レバーを引くと横への移動が可能となり、360度回転できる物、わずかな力でスロープを上がれる電動アシストの付いた物など、会場の皆さんは熱心にご覧になり、研修会終了後も多くの方が体験され操作性、安楽性を体感されていました。私もケアマネジャーとして多くの車椅子を知ることができ、今後の支援に役立たせることができます。
 今回の研修では、ケアマネジャーとしての役割や連携の必要性を再確認するとともに、「移動手段」の持つ意味とそれに伴う「生活の質の向上」を目指した目標に付いて考える機会となりました。