地域ケアセンター 活動報告

5月 公開研修会のご報告

「音楽療法とは」体験を通して学ぶ
5月18日(金)鴻池荘研修棟において、音楽療法士である山内総美氏を講師に迎え開催させていただきました。
 はじめに、音楽療法の定義には①生理的②心理的③社会的の3つの作用があると説明されました。まず生理的作用として、音楽を聴くことで緊張が解け皮膚温が上昇しリラックスをもたらす効果があり、あの有名な美空ひばりさんの歌声は「1/fゆらぎ:心地好い感じ」と云われるリラックス効果があるそうです。次に心理的作用として、音楽を聴くことで過去の思い出をイメージすることができ、感情が誘発されるという説明があり、童謡の「ふるさと」を聴かせて頂きました。その歌詞やメロディーに懐かしさや遠い故郷の記憶が自然に広がってきました。
3つ目の社会的作用として、認知症の方や閉じこもりがちな高齢者の方が「音楽」を共有することで集団の一体感が生まれ、歌いながら手を動かし顔の筋肉を使うことは、脳に刺激を与えリハビリ」や老化予防に繋がると説明されました。
また、高齢になると最小限の「息」しか使用しておらず、大きく息を吸ってはく動作や歌うことは「生きている原点」になると話されました。
 今回の研修会に参加された方からは、実際に参加し体験できたことで「音楽のもつ特性を理解できた。」「現場で活かして役立てたい」「実際にやってみます」という意見が数多くありました。
 今回の研修会では、初対面の方同士が楽しく交流が持つことができ、自然と会場全体の一体感が生まれ、改めて「音楽のもつ力」を感じることができました。
また、今回の研修会終了後に、ご参加して頂いた皆さんで、交流を目的に名刺やパンフレットの交換会を行いました。