地域ケアセンター 活動報告

6月 ケアマネジャーが想う「老いとは?」・・ そのと きご本人は?そのときご家族は?そのときケアマネジャ ーは?・・

6月の健康教室はテンダーヒル御所わかば館 鶴田 浩史館長に『ケアマネジャーが想う「老いとは?」・・そのときご本人は?そのときご家族は?そのときケアマネジャーは?・・』のテーマでお話をしていただきました。
 鶴田館長がテンダーヒル御所と関わられた22歳の頃から、わかば館が地域密着型施設として開設され、館長また、ケアマネジャーとして歩んで来れた現在までの様々な出会いを通し、本人、家族そしてケアマネジャーはどのように「老い」に向き合っているのかをお話しして下さいました。
 先ず、「老い」は山登りの下りのようなもので、登りのときと同じように気持ちや体をあまり前に傾けると前のめりになりこけてしまう。登りの時と下りの時とでは、向かい方・歩き方・進み方がある。例えば、下りは、景色を楽しみながらゆっくりと歩くことができる。老いの理想は旅行や趣味活動等うらやましがられる生活と語られるが、実際は毎日当たり前の生活、自分らしい生活をのんびり続けることのようだと伝えていただきました。
 また、ケアマネジャーの立場から、本人、家族への援助として、利用者の自己決定や家族の自己決定を促す役目とよく言われるが、迷いながらはじめて「老い」を歩む本人や家族と一緒に新しい問題を語りながら悩み、ゆっくりと「老い」を考える時間を作る援助こそ必要な援助ではないかと考える。
 2050年には人口の半数が高齢者の時代を迎える。高齢者は地域や街づくりの要として次世代へ伝えていく役目がある。自分らしい「老い」を歩んでいただくことが次世代へ地域や環境を伝えることに繋がるのではないか。とのお話をしていただきました。途中、参加して頂いた皆様に「老い」のイメージについて、アンケートを書いていただき、結果等を伝えていただきました。あらためて「老い」について考え、住み慣れや地域で自分らしい「老い」を迎えたいと誰もが願っています。共に悩み、語り「老い」に向かい合えたらと願います。
 今回の健康教室は地域包括支援センターと御所市のテンダーヒル御所・国見苑・鴻池荘の在宅介護支援センターの協賛により開催させていただきました。 
次回の健康教室は「 訪問看護師さんって何をしてくれるの?」~あなたの笑顔が見たいから~ のテーマで御所訪問看護ステーション 森田 篤代看護師にお話をしていただきます。7月21日(土)10時30分?池内区自治会館で開催します。皆様お誘い合わせの上是非ご参加ください。