地域ケアセンター 活動報告

6月 公開研修会ご報告

今回は、在宅介護支援センターより、「人と人とのつながりの大切さ」について、5月の研修会に引き続き2ヶ月にわたり、3月11日の大震災を通して、「今、私たちに出来ること」をテーマに地域ネットワーク研修会として開催しました。そこで、まず、震災が与えるこころの影響について、臨床心理士 金屋裕美子氏より、お話を聞かせて頂きました。人は誰でも耐え難い恐怖を体験したり、目撃したりすると、それが心の大きな傷となり、様々なストレス反応が現れるが、それは、むしろ正常な反応であり、普通の心理である。しかし、そのストレスに反応したトラウマ体験により、急に解離症状などの精神状態が続いた場合は、ASD(急性ストレス障害)と診断され、この状態が1ヶ月以上持続するとPTSDと診断される。その症状に移行しないための予防が大切であるということ、また、いま被災地で行われている「こころのケアがなぜ、必要なのか」ということを心理士の専門的な話しを交え、その大切さを伝えて頂きました。そして、被災地で、住民同士が助け合い、励まし合い、支え合っている。それが大切な心のケアに繋がっていると教えて頂きました。金屋氏の話を受け、在宅介護支援センターからは、実際に被災地で行われている助け合いや支え合いの活動を新聞記事を通して伝えられ、最後に、被災地のみなさんに世界中から送られた励ましの言葉やエールをツイッターを通して紹介して頂きました。今回の研修会で、「今、私たちにできること、しなければいけないこと」それは、ストレスについての知識と対応能力を高めること、いつ起こりうるかもしれない災害に備え、防災についての意識を持つこと、地域のつながり、人とのつながり大切さを知ること、人を思いやる心を大切にすること、そしてそれに気づくことであるということをあらためて教えて頂きました。
そして、世界からのYellに胸が熱くなりました。