地域ケアセンター 活動報告

7月の健康教室のご報告

川柳を楽しもう ~認知症予防へ一句ひねってみませんか?~
 7月の健康教室は、御所川柳の会の中村さんと北谷さんにご協力頂き、健康教室で初めて川柳に挑戦しました。中村さんから「一度は耳にした事があると思いますが『這えば立て 立てば歩めの 親心』といった言葉も実は、江戸時代の川柳なんです」そして北谷さんからは「標語なんかも五・七・五で出来ていることが多いんです」と伝えられ、川柳は、生活の中に自然に溶け込んでいることを知りました。
 川柳を作るポイントは、「難しい言葉ではなく、しゃべり言葉で考えることです」と伝えられ、早速、川柳作りに挑戦しました。まず、配られた短冊に、五文字と七文字の言葉をそれぞれ探し、思い思いに書いて頂きました。たくさんの出来上がった言葉の短冊から先生がパズルのように組み合わせて川柳を完成させてくださいました。
  「夏休み 待っているのは 祖父と孫」
  「バタバタと 頬汗かいて 青い空」
  「もう六〇 まだ六〇と 使い分け」
 先生の手に掛かると、情景が浮かぶような川柳が完成されました。言葉が組み合わされると深い意味を持つことに、会場から驚きと感動の拍手が起りました。感想を伺うと「作るのは難しいけど、なる程、おもしろい」とお話しされ、川柳の魅力を感じていただいている様子でした。
 後半は、お一人ずつ川柳作りに挑戦して頂きました。「難しいわぁ」とはじめは、筆が進まなかった参加者の方も次第に真剣な表情になり、指を折りながら言葉を探しておられました。会場は、参加者同士で会話も弾み、和やかな雰囲気でした。
 完成した川柳から先生が優秀作品を発表していただきました。
  「生活の 頼りになるよ ヘルパーさん」
  「暑い時 布団蹴飛ばし 朝がくる」
  「暑いので 声を出すのも 一苦労」
 健康教室が始まる前には「始めて挑戦するんです」と不安そうにお話しされていたのが嘘のように、日常が目に浮かぶような川柳が次々と紹介されました。
 何気ない日常を五・七・五で表現すると、「頭の体操にもなって認知症予防につながりますよ」と最後に締めくくられました。