地域ケアセンター 活動報告

8月の健康教室のご報告

医師が伝える健康管理~人生いかに生きるか~
 8月の健康教室は、鴻池会 研修棟で開催し、池之内区の地域のみなさんや、生活・介護支援サポーター、鴻池会ご利用のご家族の方など、たくさんの方にお集まりいただき、「医師が伝える健康管理」~人生いかに生きるか~というタイトルで秋津鴻池病院 内科部長の林先生から日本人の健康や人生の捉え方についてお話して頂きました。
 まず、日本人の健康の現状を平均寿命、死因、寝たきりの原因などの統計からお話していただきました。日本は世界一の長寿の国になり、その理由には、国民皆保険が成功したことや医療の発達、その他に、日本食の優秀性があげられるそうです。しかし、最近では、喫煙や肥満、高血圧、高脂血症など生活習慣によるによる動脈硬化が原因で起こる病が多いと指摘されました。
 そこで、昔から健康の秘訣とされている「腹八分目」について、これは単なる格言ではなく、近年、「腹八分目」による「長寿遺伝子」が発見され、科学的に証明されたというお話を聞かせていただきました。
 しかし、林先生は健康に長く生きることは誰もが望み大切なことだが、人生をどのように生きるかが大切だと伝えられました。
「人はゼロ歳で死ぬこともあれば、105歳で死ぬこともある。当然のことだが、人生の長さは公平ではない。今、QOL(生活の質)やQOD(死の質)に注目が集まっているように、最期に、『幸せだった』と自分自身が思える人生をいかに過ごすかが大切だと思う」とお話されました。幅広い経験をされている先生だからこそ伝えられる言葉だと感じました。
 参加者の皆さんは、聞き入っておられる様子 で「先生のお話に感銘を受けました。私も日々大切に生きています」とお話されました。毎日を大切に生活したいと思う健康教室でした。