看護教育について(部署内教育)
看護実践能力向上システム
全レベル共通研修
目的
全レベル共通研修では、医療・看護・福祉・保健の動向にそった看護シリーズをラダーレベルに関係なく受講できます。
1)鴻池会の特徴である「精神科看護」「認知症看護」「緩和ケア」は、看護実践能力のどのレベルにおいても習得してもらいたい知識・技術として位置づけ、「精神科看護」は成人看護における「心の看護」として捉え科学的根拠に基づいた看護が実践できるようにしています。
「認知症看護」は看護の対象が全領域にわたることから、学習を深め、より質の高い看護実践の基盤となる力を身に付けるようにしています。
「緩和ケア研修」は症状のアセスメント・コントロールを知り、看護実践に活かしながら自己の看護観・死生観の確立に役立てています。
2)医療・看護・福祉・保健の動向にそった看護シリーズを全レベル共通研修として位置づけていく。
研修内容 | 研修の目的 | 講師 | 内容のポイント |
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精神科看護学研修 | 「精神」を理解し患者を観る力を養い、専門職として根拠のある看護を展開する 精神科看護研修での学び臨床現場において実践できるコアメンバーを育成する |
外部講師 精神看護専門看護師 宝塚市立病院 武藤 教志 ※年間6回の研修企画予定 (2回は全体研修・4回はコアメンバー研修) |
精神科看護の基本理解 看護展開の中にみる精神科看護の原理 精神科看護が見える看護記録 精神科看護実践と研究 |
認知症看護研修 | 認知症のメカニズムを理解し、根拠に基づいた看護を展開できる能力を身につける | 西 千亜紀 ※院内認知症研修参加を必須とする |
院内認知症研修年間4回 院内認定看護師企画の研修 事例検討を通して認知症看護のあり方を学習する |
緩和ケア研修 | 緩和ケアの原理原則を理解し、根拠に基づいた看護実践につなげる | 院内認定看護師 ※年間4回の研修予定 |
緩和ケアの基本 ACPの理解と看護実践 症状コントロール 事例検討 |
部署内教育
鴻池会看護部組織に於ける、各看護単位には、治療・経過別に構成されており、「求められる看護」が明確になっています。よって、看護師に求められる能力、つまり育成すべき教育計画は各部署の特殊性が反映されています。
よって、看護部はこの特殊性を強みと捉え、各部署内教育計画を公開し、いつでもどこでも教育が受けられるシステム(部署内教育研修制度)を構築し、各部署が計画する教育研修に参加できるようにしています。これにより、利用者把握・各部署連携・人事交流等が計れ、未体験の看護に対する知識・技術・倫理等々を自己の意思に基づき習得することが出来ます。
部署内教育計画は、看護師のクリニカルラダー実践OJTを参考にして計画しています。