看護教育について(クリニカルラダー)
看護実践能力向上システム
クリニカルラダー
熟達段階レベルには、ベナーの発達段階を参考にして、Ⅰ~Ⅴまでの5段階で構成しています。
レベルⅠは「新人」レベルⅡは「独り立ち」レベルⅢは「リーダー」とし、Ⅳ・Ⅴは高度看護実践やマネジメント、現任教育に関して熟成した看護を提供できることとし、
段階を踏んで教育を受けられるシステムです。
「臨床看護実践能力」の構造
臨床実践能力熟達度レベルの定義
レベルの定義 | |
---|---|
レベルⅠ | 基本的な看護手順に従い必要に応じて助言を得て看護実践する |
レベルⅡ | 標準的な看護計画に基づいて自立して看護を実践する |
レベルⅢ | ケアの受け手に合った個別的な看護を実践する |
レベルⅣ | 幅広い視野で予測的判断をもち看護を実践する |
レベルⅤ | より複雑な状況においてケアの受け手にとって最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する |
各能力に対するレベル別研修内容一覧
能力 | 研修項目 | ||||
---|---|---|---|---|---|
レベルⅠ | レベルⅡ | レベルⅢ | レベルⅣ | レベルⅤ | |
ニードをとらえる能力 | フィジカルアセスメントⅠ ゴードンの機能的健康パターン 看護記録 |
フィジカルアセスメントⅡ 看護過程の展開 (ゴードンの機能的健康パターン) |
フィジカルアセスメントⅢ ナイチンゲール看護論Ⅰ |
ナイチンゲール看護論Ⅱ | ナイチンゲール看護論Ⅲ |
ケアする力 | 日常生活援助方法Ⅰ ・環境整備技術 ・食事援助技術 ・排泄援助技術 ・症状生態機能管理技術 ・活動休息援助技術 ・苦痛の緩和技術 ・清潔衣生活援助技術 ・呼吸・循環を整える技術 ・死亡時のケアに関する技術 救命救急ステップⅠ 家族看護論Ⅰ 危険予知・管理Ⅰ *転倒・転落予防 *褥創予防*感染予防 *薬剤管理*情報管理 |
日常生活援助方法Ⅱ ・環境整備技術 ・食事援助技術 ・排泄援助技術 ・症状生態機能管理技術 ・活動休息援助技術 ・苦痛の緩和技術 ・清潔衣生活援助技術 ・呼吸・循環を整える技術 ・死亡時のケアに関する技術 救命救急ステップⅡ 家族看護論Ⅱ |
褥創管理・ケア 救命救急ステップⅢ 家族看護論Ⅲ |
看護実践Ⅰ 感染管理Ⅰ 医療安全管理Ⅰ |
医療安全管理Ⅱ |
協働する力 | コミュニケーションスキルⅠ 退院支援Ⅰ |
退院支援Ⅱ 外来看護 リハビリテーション看護 |
コミュニケーションスキルⅡ 退院支援看護 |
退院支援Ⅲ | |
意思決定を支える力 | 看護倫理Ⅰ | 看護倫理Ⅱ | 臨床倫理Ⅰ ロジカルコミュニケーションⅠ |
臨床倫理Ⅱ | 臨床倫理Ⅲ |
組織役割遂行能力 | メンバーシップⅠ 組織について |
メンバーシップⅡ プリセプターシップ |
実地指導者研修 教育担当者研修 リーダーシップⅠ |
役割研修Ⅰ | 役割研修Ⅱ |
自己教育力 研究能力 |
新人教育研修の概要 キャリア開発Ⅰ 看護研究 |
キャリア開発Ⅱ ケーススタディ |
キャリア開発Ⅲ 看護研究Ⅰ |
キャリア開発Ⅳ 看護研究Ⅱ |
キャリア開発Ⅴ 看護研究Ⅲ (看護管理実践) |
社会人基礎力 | 社会人基礎力研修Ⅰ 社会奉仕活動 |
社会人基礎力研修Ⅱ | *社会人基礎力研修Ⅲ *「看護の日」イベント企画・運営 |
社会人基礎力強化研修Ⅰ | 社会人基礎力強化研修Ⅱ |